創業者からドンキホーテを継承された大原孝治

ドンキホーテホールディングスを創業した、安田隆夫氏はCEOの職を譲りました。安田隆夫氏は2015年の2月5日に催された経営方針説明会の場で突然引退することを表明し、2015年の7月に大原孝治氏がドンキホーテホールディングスのCEOに就任しました。安田隆夫氏は全てのグループ会社の取締役からも退くことになります。安田隆夫氏は前々から65歳を迎えるまでに引退することに決めていたとのことです。その計画からは1年間遅れてしまったことにはなりますが、体力も気力も充実している内に引退することこそが、グループが長期的に繁栄していくための絶対的な条件であると考えていました。経営方針説明会で流されたスライドでは、鍛え上げた肉体でマリンレジャーに興じている姿を映し出すなどして、自分自身がまだまだ健康であることをアピールしています。創業者が肉体的にも精神的にも元気なときに引退の道を敢えて選ぶのは稀なケースです。

しかしカリスマ的な人物が必要ない企業体質に成長して欲しいということを強調して、20人以上いる幹部を並ばせて次期取締役候補として紹介しました。今後の安田隆夫氏は海外の事業だけに専念することになります。
また大原孝治氏がCEOを務めるドンキホーテホールディングスが取り扱っている商品はブランド品だけではなく、売れ残ってしまった季節商品やノンブランドの限定品を安い値段で仕入れて、手書きのPOPでニーズを掘り起こす手法で販売活動を行ってきているのです。